【読書感想】ゾウの時間 ネズミの時間
著者
本川 達雄
内容
動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。
感想
それぞれの生物からの観点で話が進みます。当たり前を思っていたことが覆されていくので、とても爽快です。
例えば、時間について。
1日は24時間で時間はそれぞれの動物にとって平等と思いますよね。これ、心臓の鼓動の早さが遅いゾウにとって長く感じていて、早いネズミにとっては早く感じているそうです。そういう観点で、動物を見ると早く死ぬ動物がかわいそうなんていう考えは無くなると思います。例えば、犬の寿命は、10年~13年だけど、人と同じ寿命を生きているんことなんです。
それ以降の「車輪の動物がいない理由」や「走る、泳ぐ、飛ぶ」の章も面白く読むことが出来ました。それもサクサクっと。
けど、最後の章にかけての2つ。これが分からなかった。
「動かない動物」と「棘皮動物」のところです。簡単に言うと、微生物やヒトデ、サンゴ礁の話なんだけど、難しく分かりませんでした。あとは、興味が無かったんだと思います。
動物園や水族館で人気のあるゾーンは、ゾウやキリン、パンダの動きで、それは動きがあって愛嬌があるからなんだと思います。僕も同じようにそういうところが好きで、動きのない動物ってどう見て良いか分からないですし、読んでも「あー、そうなんだ。」ぐらいなんですよね。
だから、最後のほうの章に持ってきたんだと思うけど、やっぱりマニアックで最後まで読むこと出来ませんでした。
最後まで読んでいた頂きありがとうございます!!
これからも更新していくのでご贔屓のほど、宜しくお願いします!!
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