【読書感想】世界でいちばん石器時代に近い国パプアニューギニア
著者
山口 由美
あらすじ
日本から飛行機で約6時間半、オーストラリアの少し北に位置するパプアニューギニアでは、現代人が想像もできない世界が繰り広げられている。
たとえば黒魔術。2013年には20歳の若い母親が裸にされて火をつけられる「魔女焼き殺し事件」がニュースとなったが、呪術がいまだに存在している。
一方で、お金として貝殻が使われていたり、親族の頭蓋骨に化粧を施して一緒に暮らしたり、祖先がカマキリだと信じている村もあるなど、思わず笑うしかない文化も息づいている。
日本人の常識が根底から覆されながらも、人間として大切なことに気づかせてくれる一冊。
感想
こちらの本は謀古本屋のワゴンセールに100円で置いてありました。
そして、タイトルに興味をひかれ、コスパの良さから手に取った本です。
私は東南アジアに人並み以上に興味があり、タイ、カンボジア、マレーシアの遺跡には最低一度は行ってみたいと思っています。
そんな東南アジア愛があるのに、パプアニューギニアってどこにあるの?ぐらいの知識しかなく、これは読まなくてはいけない!といった義務感のようなものが湧いてきました。
ご存じのとおり、タイとカンボジアの遺跡が作られたのは遠い遠い昔のことですが、パプアニューギニア独自の部族なんかは今も存在していて、更には黒魔術なんかもつい最近まであったというのは衝撃を受けました。
また、携帯電話の普及した時の話なんかも笑えまして、電車の中で笑いをこらえるのに必死になりました。
帯に書いている「不気味なのに、超エキサイティング」というのは、間違いありません。
パプアニューギニアの事を書かれている本を他に読んだことはないけれど、この本は素晴らしいです。
著者「山口 由美」さんの独自の言葉の選択も良くて、本をあまり読まないなんて人にもすぐに読めてしまうかと思います。
筆者が来日したときにも大勢の人に歓迎されたエピソードにもあるとおり、親日国で日本人なら一度は訪れてみたい国といっても良いと思います。
訪れる際の注意点も最後の章にありますし、パプアニューギニアというまだまだ発展途上の国に、ほんの少しでも興味を持つことがあれば、読んでみて損はないと思います。
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